ホテルスタッフがこっそり教える淡路島のおいしい情報ブログ:淡路島洲本温泉海月館

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大阪湾を一望する絶景ポイント!洲本城へ行ってきました!

      2017/01/17


観光客でごった返していた2015年9月のシルバーウィーク。
実はこの日、イングランドの丘でうさぎと触れ合おうと思って出掛けたのですが、臨時駐車場までもが満車になっている状態。イングランドの丘までの臨時バスに長い列ができているほど大賑わいの淡路島。
そこで、いつも見ているにもかかわらず一度も立ち寄ったことのない「洲本城」に目的地を変更しました。
無料駐車場に車を止めて、いざ出発。

舗装された坂道を登っていくと、まず豪快に積まれた石垣に圧倒されます。

大手門跡
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南の丸隅櫓跡
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石垣を抜けていくと…

本丸に到着。
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じつは、このお城。中に入ることもできず、「展望台」と呼ぶ方がしっくりするような建物です。
なので、実際到着したときには、「これだけ…?」と少しがっかりしてしまいました。

お城をあとにして歩いているときには
「シルバーウィークなのに、人が全然いないね。」
という観光客の声が耳に届きました…。

ですが、この記事を書くために少し調べたところ、洲本城には素敵な魅力が詰まっていました!

日本最古の摸擬天守

実際に天守があったのかどうか、定かではないところに建造された城をこのように呼ぶそうなのですが、こちら、昭和3年、昭和天皇の即位式の記念として建造されたそうで、戦火を乗り越えて現存しています。
ちなみに、大坂城が洲本城の次に建造されたそうです。
※大坂城は正確には天守閣の存在は明らかにされているため「復興天守」と呼ぶそうです。

登り石垣の残る城

さらに、洲本城には歴史的な価値があるんです。
それは、わたしがただ「おぉ~」と圧倒されて眺めていた石垣にありました。

豊臣秀吉らがよく用いた石垣普請の手法である「登り石垣」の残る城なのです。
それも、松山城・彦根城・洲本城の3か所でしか確認できない石垣です。
斜面での敵の動きを抑える役割を果たしました。
石垣の積み方だけでも、どのように城を守っていこうと考えていたのか、どのような役割を与えられた城だったのか…など、歴史的背景が様々に見えてきます。

ただ残念なことに、松山城や彦根城のようにしっかりと管理されているお城ではないので、登り石垣の保存状態はよくありませんし、確認できるポイントの案内などもとくにないので、あらかじめ情報を持たずに訪れた人は、わたしのように注目することもなく通り過ぎていくポイントなのかもしれません。

大阪湾を一望!

なにはともあれ、天守台からの景色は洲本八景にもなっているだけあって、大阪湾を見渡せる素晴らしい景観です。是非見ていただきたい景色です。
sumotohakkei
お天気がよかったらもっときれいな写真が撮れただろうと思うのですが、少し残念です。
そして写真の中にはしっかりと海月館の姿も納めてみました。わかりますか?
kaigetsukan

もちろん、海月館の街側の部屋からは、洲本城がよく見えます。
夜にはライトアップされ、三熊山の中にぽっかりと浮かぶ姿はまるで天空の城。
ご宿泊の際には是非ご覧ください。

淡路島の隠れたパワースポット?

お城に隣接した八王子神社にも立ち寄ってみました。
こんなところがあるのを全く知りませんでした。
hatiouji_torii
鳥居をくぐっていくと、そこには・・・
torii12
小さな鳥居と祠が12個。
干支を祀っているそうです。
hokora_inu
さらに奥にはこんな大きな岩を祀っているお社も。
iwahokora
なんとなく、そこだけ空気が違うような…
ちょっとしたパワースポットということで、紹介してもよさそうな雰囲気です。
独特の雰囲気に心が洗われた気分になって帰路につきました。

洲本市街地の城下町の情緒と共に楽しんでいただける洲本城。
是非一度お立ち寄りください。


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